【探偵ロビン第71回】流行を作るのは「親友」じゃない!?爆発的ブームを引き起こす「知り合いの知り合い」の正体

心理学・認知科学

SNSの通知が止まらない。
気づけばクラスの半分が同じキーホルダーを持っている――。

こんな「突然のブーム」、経験ありませんか?

実はその火付け役は、毎日一緒にいる親友ではないかもしれません。

カギを握るのは、
「知り合いの知り合い」なのです。

今回は、社会を動かす情報の伝染ルートを解き明かします。


親友よりも強い?「弱い紐帯」の力

この考え方を提唱したのが、社会学者
マーク・グラノヴェッター です。

彼が唱えた理論の名前は
弱い紐帯の強み。

島と橋のたとえ

  • 仲良しグループは「島」
  • あまり親しくない知人は「橋」

親友同士はいつも同じ情報を共有しています。
つまり、島の中では新しい情報は生まれにくいのです。

でも、たまにしか連絡を取らない知人は、別の島にいます。

その人が「橋」になって、
外の世界の新しい情報を運んでくる。

流行は、親友の中からではなく、
橋を渡ってやってくるのです。


情報だけでは足りない? 心のスイッチ「閾値モデル」

でも疑問が残ります。

情報が届いただけで、なぜ一気に広がるのでしょう?

ここで登場するのが
閾値モデル です。

人それぞれ「スイッチが入る人数」が違う

人には、

  • 誰もやっていなくても始める人(閾値0)
  • 3人やっていたら始める人(閾値3)
  • 半分以上やらないと動かない人

といった違いがあります。

最初は少数の「挑戦者」が始める。
すると、次の人のスイッチが入る。
さらにその次の人も動く。

まるでドミノ倒し。

そしてある瞬間、
一気に広がるポイントが訪れます。

それが
ティッピング・ポイント。

爆発的ブームの正体です。


SNS時代は「橋」だらけ

昔は橋の数が限られていました。

でも今はどうでしょう?

SNSによって、世界中に橋が張り巡らされています。

  • 別の学校
  • 別の地域
  • まったく知らない人

そこから情報が一瞬で届く。

だから流行のスピードは、
昔より何倍も速いのです。


ブームは偶然じゃない

ブームは誰かが無理やり作るものではありません。

  • 弱い紐帯が情報を運び
  • 閾値の連鎖がスイッチを押す

私たちの人間関係そのものが、
巨大なドミノ装置になっているのです。


次の流行を見つけるヒント

もし次のブームを予想したいなら――

「まだ1人しかやっていないこと」に注目してみよう。

その人は、閾値0の挑戦者かもしれません。

あなたが最近ハマったものは、
誰から教えてもらいましたか?

  • 親友?
  • 先輩?
  • それともSNSで見かけた知らない人?

あなたの体験も、
ネットワーク理論で説明できるかもしれません。

次回も「探偵ロビンの日常ミステリー」でお会いしましょう! 🌍✨

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