【探偵ロビン第72回】ガチャにハマるのは意志が弱いからじゃない!?脳をバグらせる「快楽物質」の正体を暴け!

心理学・認知科学

「一回だけ」のはずだったのに――
気づけばお小遣いが消えている。

そんな経験、ありませんか?

でも安心してください。

ガチャにハマるのは、意志が弱いからではありません。

脳が、そう反応するように作られているのです。

今回は、脳の中で起きている“科学的トリック”を解き明かします。


犯人その1:ドーパミンは「当たった時」だけじゃない

まず登場するのが、脳内物質
ドーパミン。

よく「快楽物質」と呼ばれますが、実は少し誤解があります。

多くの人は、

当たった瞬間にドーパミンが出る

と思っています。

しかし本当は――

「当たるかもしれない!」と期待している瞬間に大量に出る

のです。

ガチャを回す直前のドキドキ。
あのワクワクこそが、脳にとって最高のごちそう。

たとえハズレでも、

「さっきのドキドキをもう一度!」

と脳は命令を出し続けます。

これが「期待の依存」の正体です。


犯人その2:やめられなくなる「間欠強化」

次に登場するのが、心理学の有名な仕組み
間欠強化 です。

有名な実験

  • レバーを押せば必ずエサが出る箱
  • レバーを押すとランダムでエサが出る箱

エサが出なくなったあと、
どちらのネズミがレバーを押し続けたと思いますか?

答えは――

ランダムでもらっていた方。

なぜなら、

「次は出るかもしれない」

という不確実さが、行動を強烈に固定してしまうから。

ガチャの仕組みもこれと同じ。

「じらし」があるからこそ、
当たったときの快感が強烈に脳へ刻まれるのです。


これは生存本能の誤作動

実はこの仕組み、人類が生き延びるために役立ってきました。

昔の狩りでは、

  • いつ獲物が見つかるかわからない
  • 成功する保証もない

それでも諦めずに挑戦し続けた人が生き残りました。

その「諦めない本能」が、
今はデジタルな確率ゲームに利用されているのです。

あなたの脳は、

マンモスを追いかける代わりに
レアキャラを追いかけている

だけなのかもしれません。


じゃあ、どうすればいい?

大切なのは、自分を責めることではありません。

「これは脳の仕組みなんだ」と知ること。

仕組みを知れば、

  • 回す前に一呼吸置ける
  • 予算を決められる
  • 本当に欲しいか考えられる

脳のクセを知ることは、
自分を守る第一歩です。


あなたは何で「あと一回だけ」になる?

ゲーム?
動画視聴?
お菓子?

つい「もう一回だけ……」となってしまうものは何ですか?

それはあなたが弱いからではありません。

脳のスイッチが、とても優秀に働いている証拠なのです。

次回も「探偵ロビンの日常ミステリー」でお会いしましょう!

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