「一回だけ」のはずだったのに――
気づけばお小遣いが消えている。
そんな経験、ありませんか?
でも安心してください。
ガチャにハマるのは、意志が弱いからではありません。
脳が、そう反応するように作られているのです。
今回は、脳の中で起きている“科学的トリック”を解き明かします。
犯人その1:ドーパミンは「当たった時」だけじゃない
まず登場するのが、脳内物質
ドーパミン。
よく「快楽物質」と呼ばれますが、実は少し誤解があります。
多くの人は、
当たった瞬間にドーパミンが出る
と思っています。
しかし本当は――
「当たるかもしれない!」と期待している瞬間に大量に出る
のです。
ガチャを回す直前のドキドキ。
あのワクワクこそが、脳にとって最高のごちそう。
たとえハズレでも、
「さっきのドキドキをもう一度!」
と脳は命令を出し続けます。
これが「期待の依存」の正体です。
犯人その2:やめられなくなる「間欠強化」
次に登場するのが、心理学の有名な仕組み
間欠強化 です。
有名な実験
- レバーを押せば必ずエサが出る箱
- レバーを押すとランダムでエサが出る箱
エサが出なくなったあと、
どちらのネズミがレバーを押し続けたと思いますか?
答えは――
ランダムでもらっていた方。
なぜなら、
「次は出るかもしれない」
という不確実さが、行動を強烈に固定してしまうから。
ガチャの仕組みもこれと同じ。
「じらし」があるからこそ、
当たったときの快感が強烈に脳へ刻まれるのです。
これは生存本能の誤作動
実はこの仕組み、人類が生き延びるために役立ってきました。
昔の狩りでは、
- いつ獲物が見つかるかわからない
- 成功する保証もない
それでも諦めずに挑戦し続けた人が生き残りました。
その「諦めない本能」が、
今はデジタルな確率ゲームに利用されているのです。
あなたの脳は、
マンモスを追いかける代わりに
レアキャラを追いかけている
だけなのかもしれません。
じゃあ、どうすればいい?
大切なのは、自分を責めることではありません。
「これは脳の仕組みなんだ」と知ること。
仕組みを知れば、
- 回す前に一呼吸置ける
- 予算を決められる
- 本当に欲しいか考えられる
脳のクセを知ることは、
自分を守る第一歩です。
あなたは何で「あと一回だけ」になる?
ゲーム?
動画視聴?
お菓子?
つい「もう一回だけ……」となってしまうものは何ですか?
それはあなたが弱いからではありません。
脳のスイッチが、とても優秀に働いている証拠なのです。
次回も「探偵ロビンの日常ミステリー」でお会いしましょう!
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