事件ファイル①:雲は本当に重いのか?
まず疑うべき容疑者は、ずばり**「雲の重さ」**。
実は、積乱雲ひとつには
数百万トンもの水が含まれていると言われています。
これは、ジャンボジェット機何百機分にもなる重さです。
「それなら落ちてきてもおかしくないのでは?」
ところが、ここで重要なキーワードが登場します。
密度(みつど)
密度とは、
同じ大きさの中に、どれくらいの重さがつまっているか
という考え方です。
雲の中の水は、
- 目に見えないほど小さな水滴や氷の粒になり
- とても広い空間に分散しています
そのため、
水滴を含んだ雲の空気全体の密度は、周りの空気とほとんど変わらない
のです。
つまり――
雲は「重いけれど、ぎゅうぎゅうに詰まっていない」状態なのです。
事件ファイル②:雲を支える2つの力
では、雲が落ちてこない本当の理由は何でしょうか?
ロビンは、2つの科学的トリックを指摘しました。
トリック① 浮力(ふりょく)
雲の密度は、周囲の空気とほぼ同じ。
そのため、水に浮かぶ物体と同じように、
上に押し上げる力=浮力が働きます。
これだけでも、
雲は簡単には落ちません。
トリック② 上昇気流(じょうしょうきりゅう)
そして、最大の秘密兵器が
上昇気流です。
雲は、
- 地面で温められた空気が上にのぼり
- 高いところで冷やされ
- 水滴や氷の粒に変わる
ことで生まれます。
つまり雲の下では、
常に下から上へ向かう強い風が吹いているのです。
これはまるで――
雲を乗せた巨大なエレベーター。
特に積乱雲では、
この上昇気流がとても強いため、
- 水滴や氷が落ちにくく
- 雲がどんどん大きく成長します
事件解決!雲が浮かぶ理由まとめ
今回のミステリーを整理しましょう。
- 雲には大量の水が含まれている
- しかし水滴はとても小さく、広く分散している
- 雲全体の密度は、周囲の空気とほぼ同じ
- そのため浮力が働く
- さらに、下からの上昇気流が雲を支え続けている
つまり――
雲は「重いから落ちる」という単純な存在ではなく、
密度と気流のバランスで空に浮かぶ、精巧な自然現象なのです。
次に空を見上げたときは、
ぜひこう考えてみてください。
「この雲、今も上昇気流に支えられているんだな」
そう思うだけで、
雲がただの白いかたまりではなく、
物理学のかたまりに見えてくるはずです。
それでは――
探偵ロビンの日常ミステリー、
次回の事件もお楽しみに! ☁️🔍
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