「どうして僕、じゃんけんでいつも負けるんだろう……」
今回、探偵ロビンの事務所を訪れたのは、
中学生のタケル君からの相談でした。
「じゃんけんでいつも負けます。これは運が悪いからですか?」
一見すると、ただの運試しに見えるじゃんけん。
でもロビンは言います。
「それこそが今回のミステリーだ。
容疑者の名は――確率。」
本当に、じゃんけんは運だけで決まるのでしょうか?
さっそく真相を探ってみましょう。
証拠①:じゃんけんの確率は本当に平等?
まずは基本から確認です。
じゃんけんの
グー・チョキ・パーが出る確率は――
- グー:3分の1
- チョキ:3分の1
- パー:3分の1
理論上は、勝つ確率も負ける確率も、あいこも同じ。
これだけを見ると、たしかに「運だけ」に思えます。
ところがロビンは、こんな事実を指摘しました。
実際の人間のじゃんけんは、完全にランダムではない。
調査によると、
- 一番多いのは グー
- 次が パー
- 一番少ないのが チョキ
つまり、人間の心理が入り込むことで、
確率は少しずつゆがんでいるのです。
証拠②:人間には読まれやすいクセがある
ロビンは、さらに重要な証拠を示します。
● 勝った手をもう一度出しやすい
前の勝負でグーで勝つと、
「この手は強い!」と思って、またグーを出しがちです。
● 負けた後は、相手の手を意識する
相手がパーで勝った場合、
次は「自分もパー」や「パーに勝つチョキ」を出しやすくなります。
● 初手はグーが多い
理由はシンプル。
人は無意識に「強そうな手」を選びたくなるからです。
この3つを知っているだけで、
じゃんけんはただの運試しではなく、心理戦になります。
たとえば――
最初にパーを出すだけで、有利になることもあるのです。
証拠③:「いつも負ける」と感じる本当の理由
助手くんは、ふと疑問に思いました。
「でも、タケル君は本当に負けてばかりなんですか?」
ロビンは、こんな質問を返します。
「10回じゃんけんをして、3回しか勝てなかったらどう思う?」
多くの人は、
「運が悪い」と感じてしまいます。
でも実は――
10回中3〜4回勝つのは、確率的にまったく普通。
人は、負けた記憶の方を強く覚えてしまう性質があります。
これをネガティビティバイアスと呼びます。
つまり、
- 実際は普通の結果なのに
- 負けた印象だけが残って
- 「いつも負けている」と感じてしまう
これが、タケル君の正体でした。
さらに彼は、
自分の好きな手ばかり出していたため、
相手に読まれてしまっていたのです。
事件の真相:じゃんけんは運ではなく心理戦
すべての証拠がそろいました。
ロビンの結論はこうです。
じゃんけんは、完全な運ではない。
人間の心理パターンが関わる「読み合いのゲーム」だ。
絶対に勝てる必勝法はありません。
でも、次の3つを意識するだけで、
勝率を上げることはできます。
✔ 初手はパーを意識する
✔ 相手が「前に出した手」を観察する
✔ 自分の手をできるだけランダムにする
これだけで、
少なくとも五分五分以上の勝負に持ち込めます。
エンディング:真犯人は誰だったのか?
今回の事件で、
「確率」は無実でした。
真犯人は――
相手の心理を読まず、同じ手を出し続けていた自分自身。
ロビンは最後に、こう付け加えます。
「ただし、相手も同じことを知っていたら、
そこからはさらに高度な心理戦になる。
じゃんけんは、実に奥が深いんだよ。」
身近な遊びの中にも、
科学と心理のミステリーは隠れています。
探偵ロビンの日常ミステリー
次回も、日常にひそむ不思議な謎を解き明かします。
どうぞお楽しみに! 🕵️♂️✊✌️✋
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