突然ですが――
デジカメのセンサーは、色を見ることができません。
えっ!?
毎日こんなにカラフルな写真を撮っているのに?
実は、写真の色はカメラが「計算で作り出している」ものだったのです。
さあ、色彩のミステリーを解明していきましょう!
カメラのセンサーは「白黒」しか見えない
デジカメやスマホの中には、「イメージセンサー」という部品があります。
これはカメラの心臓部ともいえる存在です。
このセンサーの役割は、とてもシンプル。
光の強さを測ること
だけです。
明るい光が当たれば「明るい」
弱い光なら「暗い」
つまりセンサーが感じているのは、
白から黒までの明るさだけの世界
なのです。
センサー自身には、
- 赤
- 青
- 黄色
といった色を見分ける力はありません。
そのまま使えば、写真は白黒になってしまいます。
ではなぜ、カラフルな写真が撮れるのでしょうか?
秘密その1:カラーフィルター(ベイヤー配列)
ここで登場するのが、最初のトリックです。
それは――
カラーフィルター
センサーの前には、
- 赤(Red)
- 緑(Green)
- 青(Blue)
の小さなフィルターが、モザイクのように並べられています。
これを「ベイヤー配列」といいます。
センサーの1つ1つの点(ピクセル)は、
- 赤の強さだけ
- 緑の強さだけ
- 青の強さだけ
を測る仕組みになっています。
なぜ「緑」が一番多いの?
ここで面白いポイントがあります。
実はこのフィルター、
緑の数が、赤や青の2倍もあるのです。
なぜでしょう?
それは――
人間の目は緑に一番敏感だから
です。
人間は緑の違いを細かく見分けるのが得意です。
そのため、緑の情報を多く集めることで、
より自然でリアルな写真に見えるようにしている
のです。
秘密その2:デモザイキング(カメラの推理)
しかし、まだ問題があります。
各ピクセルは1色しか知りません。
つまり、
- 赤の場所は、緑と青を知らない
- 青の場所は、赤と緑を知らない
情報が欠けているのです。
ここで最大のトリックが発動します。
それが――
デモザイキング
という計算です。
カメラは「周りを見て推理する」
カメラはこう考えます。
「このピクセルは赤の情報しかないけど…」
「隣は緑が強い」
「その隣は青が強い」
「なら、この場所はこんな色のはずだ!」
と、周りの情報をもとに、
足りない色を計算で補っている
のです。
これはまるで、探偵の推理のようですね。
こうして、
バラバラだった色の情報が統合され、
滑らかなフルカラー画像が完成します。
私たちが見ているのは「カメラの予想図」
つまり、カメラの仕組みをまとめると――
- センサーは白黒の光の強さだけを測る
- カラーフィルターで色ごとの情報を分ける
- 足りない色を周りから推理して補う
- フルカラーの写真を完成させる
私たちが見ている写真は、
カメラが計算して作り上げた「予想図」
なのです。
でも、その予想はとても正確なので、
私たちは本物の世界と同じように感じることができます。
カメラと人間の目のチームプレイ
デジカメは、
- 光を測るセンサー
- 色を分けるフィルター
- 色を補う計算
この3つの力を使って、色を再現しています。
そしてその仕組みは、
人間の目の特徴に合わせて作られている
のです。
つまり写真は、
カメラの技術と人間の視覚が協力して完成する作品なのです。
まとめ:写真は「計算」でできている
今回のミステリーの結論です。
デジカメは――
- 色を直接見ているわけではない
- 光の強さだけを測っている
- フィルターで色を分け
- 計算で色を推理している
つまり、
写真の色は、カメラの名推理によって生まれている!
というわけです。
今度写真を撮るときは、
カメラが一瞬で行っている「色の推理」を思い出してみてください。
きっと、いつもの写真が少し特別に見えるはずです。
最後に質問です。
あなたが最近撮った写真の中で、
「色がきれい!」と感動したものは何ですか?
夕焼け?
花?
それとも美味しそうな料理?
ぜひ思い出してみてくださいね。
それではまた次回の
探偵ロビンの日常ミステリーでお会いしましょう!
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