こんにちは、探偵ロビンです。
今日、私の探偵事務所に舞い込んだのは、料理教室からの少し変わった依頼でした。
「玉ねぎを切ると、どうしても涙が出てしまいます。
この“涙の事件”を解決してください!」
玉ねぎを切って泣いたこと、一度はありますよね。
でもこれは偶然でも、気のせいでもありません。
そこには、はっきりとした化学の仕組みがあったのです。
現場検証:玉ねぎの中で何が起きている?
まず、玉ねぎの中身を調べてみましょう。
玉ねぎの細胞の中には、もともと
**「アリイン」**という物質が入っています。
そして別の場所には、
**「アリイナーゼ」**という酵素が入っています。
ここが重要なポイントです。
👉 普段、この2つは別々の場所にあり、出会いません。
事件は包丁が引き金だった
では、なぜ玉ねぎを切ると事件が起きるのでしょうか?
包丁で玉ねぎを切ると、
細胞の壁が壊れます。
すると――
アリインとアリイナーゼが出会ってしまうのです。
この瞬間、化学反応がスタートします。
真犯人の正体は「催涙因子」
2つが反応すると、まず
**「1-プロペニルスルフェン酸」**という中間物質ができます。
さらにそこへ、
LFS酵素が作用すると……
ついに真犯人が誕生します。
その名も
チオプロパナール-S-オキシド
(別名:催涙因子)。
この物質は気体になり、空気中を漂って目に到達します。
なぜ涙が出るの?
催涙因子が目に入ると、
目の粘膜が刺激されます。
すると体はこう判断します。
「危険な物質が来た!
早く洗い流さなきゃ!」
その結果として、
反射的に涙が出るのです。
つまり、玉ねぎの涙は
体を守るための防御反応だったのですね。
探偵ロビン直伝!涙を防ぐ3つの方法
犯行の仕組みが分かれば、対策も簡単です。
① 玉ねぎを冷やす
酵素は低温が苦手。
冷蔵庫で冷やすと反応が弱くなります。
② 水中で切る
催涙因子は水に溶けやすい性質があります。
水の中で切れば、目まで届きにくくなります。
③ 換気をよくする
気体になった犯人を、外へ追い出してしまいましょう。
さらに、
よく切れる包丁を使うのもおすすめです。
細胞の破壊が少なくなり、犯人が作られにくくなります。
事件解決!日常は科学でできている
玉ねぎで泣いてしまうのは、
弱いからでも、慣れていないからでもありません。
それは、
化学反応と体の防御システムが正しく働いている証拠。
身の回りの「なぜ?」を調べていくと、
そこには必ず理由があります。
それを見つけ出すこと――
それこそが、探偵ロビンの仕事なのです。
さて、次はどんな日常の謎が待っているのでしょうか?
探偵ロビンの日常ミステリー、次回もお楽しみに!
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