【探偵ロビン第30回】玉ねぎの涙事件〜切ると泣いてしまう、その本当の理由〜

探偵ロビンの日常ミステリー

こんにちは、探偵ロビンです。
今日、私の探偵事務所に舞い込んだのは、料理教室からの少し変わった依頼でした。

「玉ねぎを切ると、どうしても涙が出てしまいます。
この“涙の事件”を解決してください!」

玉ねぎを切って泣いたこと、一度はありますよね。
でもこれは偶然でも、気のせいでもありません。
そこには、はっきりとした化学の仕組みがあったのです。


現場検証:玉ねぎの中で何が起きている?

まず、玉ねぎの中身を調べてみましょう。

玉ねぎの細胞の中には、もともと
**「アリイン」**という物質が入っています。

そして別の場所には、
**「アリイナーゼ」**という酵素が入っています。

ここが重要なポイントです。

👉 普段、この2つは別々の場所にあり、出会いません。


事件は包丁が引き金だった

では、なぜ玉ねぎを切ると事件が起きるのでしょうか?

包丁で玉ねぎを切ると、
細胞の壁が壊れます。

すると――
アリインとアリイナーゼが出会ってしまうのです。

この瞬間、化学反応がスタートします。


真犯人の正体は「催涙因子」

2つが反応すると、まず
**「1-プロペニルスルフェン酸」**という中間物質ができます。

さらにそこへ、
LFS酵素が作用すると……

ついに真犯人が誕生します。

その名も
チオプロパナール-S-オキシド
(別名:催涙因子)。

この物質は気体になり、空気中を漂って目に到達します。


なぜ涙が出るの?

催涙因子が目に入ると、
目の粘膜が刺激されます。

すると体はこう判断します。

「危険な物質が来た!
早く洗い流さなきゃ!」

その結果として、
反射的に涙が出るのです。

つまり、玉ねぎの涙は
体を守るための防御反応だったのですね。


探偵ロビン直伝!涙を防ぐ3つの方法

犯行の仕組みが分かれば、対策も簡単です。

① 玉ねぎを冷やす

酵素は低温が苦手。
冷蔵庫で冷やすと反応が弱くなります。

② 水中で切る

催涙因子は水に溶けやすい性質があります。
水の中で切れば、目まで届きにくくなります。

③ 換気をよくする

気体になった犯人を、外へ追い出してしまいましょう。

さらに、
よく切れる包丁を使うのもおすすめです。
細胞の破壊が少なくなり、犯人が作られにくくなります。


事件解決!日常は科学でできている

玉ねぎで泣いてしまうのは、
弱いからでも、慣れていないからでもありません。

それは、
化学反応と体の防御システムが正しく働いている証拠

身の回りの「なぜ?」を調べていくと、
そこには必ず理由があります。

それを見つけ出すこと――
それこそが、探偵ロビンの仕事なのです。

さて、次はどんな日常の謎が待っているのでしょうか?
探偵ロビンの日常ミステリー、次回もお楽しみに!

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