何週間も雨が降っていないのに、川の水がなくならずに流れ続けているのを見たことはありませんか?
「どこかに巨大な蛇口があるのでは?」
そう思ってしまうほど、不思議ですよね。
実は川の水は、空からの雨だけでできているわけではありません。
その秘密は、地面の下に隠された「巨大な水の貯金」にあります。
今回は、川の水が枯れない本当の理由を解き明かしていきましょう。
雨の水はすぐに川へ行くわけではない
雨が降ると、その水は川へ流れていくと思っていませんか?
もちろん一部はそのまま川へ流れます。
しかし、実は多くの水が地面の中へしみ込んでいるのです。
これを「浸透(しんとう)」といいます。
特に山や森の土は、
- 落ち葉
- 砂
- 小さな石
などが重なっていて、まるで巨大なスポンジのような構造になっています。
このスポンジのような土が、水を吸収してため込んでいるのです。
地面の下には「地下水」がある
土の中にしみ込んだ水は、すぐに消えるわけではありません。
地下でゆっくりと移動しながら、長い時間そこにとどまります。
この水を地下水(ちかすい)といいます。
驚くことに、地下水は
- 数か月
- 数年
という、とても長い時間をかけて移動することもあります。
つまり、今川を流れている水は、
数年前に降った雨かもしれないのです。
まさに「雨の貯金」ですね。
川を支えている「基底流(きていりゅう)」とは?
地下にたまった水は、ずっとそこに留まっているわけではありません。
重力によって、少しずつ低い場所へ移動します。
そして川の底や側面から、じわじわと湧き出してきます。
この地下から川へ流れ込む水のことを、
基底流(きていりゅう)といいます。
基底流があるおかげで、
- 雨が降っていなくても
- 24時間365日
- 川に水が供給され続ける
のです。
つまり川は、空だけでなく、地面の下からも水をもらっているのです。
森は「天然のダム」だった!
この仕組みがうまく働くためには、森や土がとても重要です。
森の土は水をたくさん吸収し、ゆっくりと地下水としてため込みます。
そして必要なときに、少しずつ川へ供給します。
これはまるで、天然のダムのような働きです。
逆に、地面がコンクリートばかりだとどうなるでしょう?
雨水は地面にしみ込めず、そのまま海へ流れてしまいます。
すると地下水がたまらず、雨が止んだ後に川の水は減ってしまいます。
森は、川を守る重要な存在なのです。
まとめ:川の水は「昔の雨の貯金」でできている
川の水が枯れない理由は、地面の下にあります。
重要なポイントをまとめると:
- 雨水の多くは地面にしみ込む(浸透)
- 地面の下には地下水として蓄えられる
- 地下水が「基底流」として川へ流れ込む
- 森は水をためる天然のダムの役割をしている
つまり川は、過去に降った雨の「貯金」によって支えられているのです。
川を見る目が変わるかもしれない
今度、川を見かけたときは思い出してみてください。
その水は、昨日の雨ではなく、
何年も前に降った雨かもしれないのです。
目に見えない地面の下では、今この瞬間も、水がゆっくりと旅を続けています。
日常の中には、まだまだ知られていない科学のミステリーが隠されています。
次回も、その謎を一緒に解き明かしましょう!
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