【探偵ロビン第32回】「腐らない調味料」〜なぜ味噌と醤油は何年たっても大丈夫なのか?〜

探偵ロビンの日常ミステリー

今日、私の事務所に飛び込んできたのは、助手くんからの緊急依頼でした。

「ロビンさん、大変です!家で実験したら、
味噌と醤油だけが全然腐らないんです!」

パンやごはん、牛乳はすぐにカビたり臭くなったのに、
何年も前から使っている味噌と醤油だけは無事。

たしかに、これは不思議な事件ですね。
さっそく、科学の力で捜査を始めましょう。


そもそも「腐る」ってどういうこと?

まず、基本の確認です。

食べ物が腐る原因――
それは 細菌やカビなどの微生物が増えること

つまり、

  • 腐る=微生物が増殖できる
  • 腐らない=微生物が増殖できない

ということになります。

では、味噌や醤油の中では、なぜ微生物が増えられないのでしょうか?


最大の手がかりは「しょっぱさ」

ここで、助手くんに味噌や醤油を少し舐めてもらいました。

「……しょっぱい!」

そう、これが重要なポイントです。

味噌や醤油には、大量の塩が含まれています。
この塩こそが、今回の事件の“真犯人”――
いや、最強の防犯システムなのです。


キーワードは「浸透圧」

ここで登場するのが、中学校の理科で習う言葉。

▶ 浸透圧(しんとうあつ)

濃さの違う液体が膜で仕切られていると、
水分が薄い方から濃い方へ移動する現象です。

実は、細菌の体も薄い膜でできています


細菌に起きる悲劇

細菌が、塩分の多い味噌や醤油の中に入るとどうなるか?

👉 浸透圧の力で
👉 細菌の体の中の水分が
👉 外へ吸い出されてしまう

結果――

細菌は干からびてしまい、動けなくなる!

増えるどころか、生きていくことすらできません。
これが、味噌や醤油が腐らない最大の理由です。


昔の人の知恵はすごい!

この仕組みは、味噌や醤油だけではありません。

  • 梅干し
  • 塩漬けの魚
  • 漬物

これらが長持ちするのも、塩による浸透圧の力のおかげ。

昔の人は、細菌や浸透圧という言葉を知らなくても、
経験からこの方法を発見していたのです。

まさに、生活の中の科学ですね。


減塩タイプは要注意!

ここで、もう一つ大事なポイント。

「減塩味噌」や「減塩醤油」はどうでしょう?

塩分が少ない分、
👉 浸透圧の効果が弱くなります。

そのため、

  • 開封後は冷蔵庫で保存
  • 早めに使い切る

といった注意が必要になります。


事件解決!腐らない理由まとめ

今回の事件の結論はこちら。

味噌や醤油が腐らない理由

  • 高い塩分濃度によって
  • 浸透圧が働き
  • 細菌の水分を奪って増殖を防ぐから

これは、天然の防腐システムだったのです。


日常は科学ミステリーでいっぱい

何気なく使っている調味料にも、
こんなにしっかりした科学の理由が隠れていました。

自由研究にも、毎日の生活にも、
「なぜ?」という視点を持つことが大切ですね。

さて、次はどんな日常の謎が待っているのでしょうか?

探偵ロビンの日常ミステリー。
次回も、お楽しみに!

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