今日、私の事務所に飛び込んできたのは、助手くんからの緊急依頼でした。
「ロビンさん、大変です!家で実験したら、
味噌と醤油だけが全然腐らないんです!」
パンやごはん、牛乳はすぐにカビたり臭くなったのに、
何年も前から使っている味噌と醤油だけは無事。
たしかに、これは不思議な事件ですね。
さっそく、科学の力で捜査を始めましょう。
そもそも「腐る」ってどういうこと?
まず、基本の確認です。
食べ物が腐る原因――
それは 細菌やカビなどの微生物が増えること。
つまり、
- 腐る=微生物が増殖できる
- 腐らない=微生物が増殖できない
ということになります。
では、味噌や醤油の中では、なぜ微生物が増えられないのでしょうか?
最大の手がかりは「しょっぱさ」
ここで、助手くんに味噌や醤油を少し舐めてもらいました。
「……しょっぱい!」
そう、これが重要なポイントです。
味噌や醤油には、大量の塩が含まれています。
この塩こそが、今回の事件の“真犯人”――
いや、最強の防犯システムなのです。
キーワードは「浸透圧」
ここで登場するのが、中学校の理科で習う言葉。
▶ 浸透圧(しんとうあつ)
濃さの違う液体が膜で仕切られていると、
水分が薄い方から濃い方へ移動する現象です。
実は、細菌の体も薄い膜でできています。
細菌に起きる悲劇
細菌が、塩分の多い味噌や醤油の中に入るとどうなるか?
👉 浸透圧の力で
👉 細菌の体の中の水分が
👉 外へ吸い出されてしまう
結果――
細菌は干からびてしまい、動けなくなる!
増えるどころか、生きていくことすらできません。
これが、味噌や醤油が腐らない最大の理由です。
昔の人の知恵はすごい!
この仕組みは、味噌や醤油だけではありません。
- 梅干し
- 塩漬けの魚
- 漬物
これらが長持ちするのも、塩による浸透圧の力のおかげ。
昔の人は、細菌や浸透圧という言葉を知らなくても、
経験からこの方法を発見していたのです。
まさに、生活の中の科学ですね。
減塩タイプは要注意!
ここで、もう一つ大事なポイント。
「減塩味噌」や「減塩醤油」はどうでしょう?
塩分が少ない分、
👉 浸透圧の効果が弱くなります。
そのため、
- 開封後は冷蔵庫で保存
- 早めに使い切る
といった注意が必要になります。
事件解決!腐らない理由まとめ
今回の事件の結論はこちら。
味噌や醤油が腐らない理由
- 高い塩分濃度によって
- 浸透圧が働き
- 細菌の水分を奪って増殖を防ぐから
これは、天然の防腐システムだったのです。
日常は科学ミステリーでいっぱい
何気なく使っている調味料にも、
こんなにしっかりした科学の理由が隠れていました。
自由研究にも、毎日の生活にも、
「なぜ?」という視点を持つことが大切ですね。
さて、次はどんな日常の謎が待っているのでしょうか?
探偵ロビンの日常ミステリー。
次回も、お楽しみに!
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