改札で「ピッ」。
コンビニで「ピッ」。
毎日当たり前のように使っているICカード。
でも、ちょっと待ってください。
あのカード――
電池、入っていませんよね?
充電もしていないのに、どうしてかざすだけで動くのでしょうか?
今回は、ICカードに隠された「電磁誘導(でんじゆうどう)」という科学のトリックを解き明かします!
ICカードは「魔法の板」ではない
スマホは充電が必要です。
でも交通系ICカードは、電池交換も充電もしたことがありません。
実はICカードは、自分で電気を持っていないのです。
では、どうやって動いているのでしょう?
答えは――
👉 改札機やレジのリーダーが発電しているから!
カードは、自分で電気を作るのではなく、
空中にあるエネルギーを受け取って動いているのです。
ヒミツ①:電磁誘導(でんじゆうどう)
この仕組みを発見したのは、19世紀の科学者マイケル・ファラデーです。
理科でこんな実験をしたことはありませんか?
- コイルに磁石を近づける
- すると電流が流れる
これが「電磁誘導」です。
改札機の表面からは、目に見えない磁力(磁界)が出ています。
ICカードの中には、小さなコイルが入っています。
カードをかざすと――
- 磁力がコイルに作用する
- 一瞬だけ電流が生まれる
- その電気でICチップが目を覚ます
つまりカードは、
かざした瞬間にその場で電気を作っているのです。
電気を“盗んでいる”ようなものですね!
ヒミツ②:0.1秒の超高速通信
電気をもらって起動したICチップは、すぐに仕事を始めます。
ここで使われているのが、
NFC(近距離無線通信)という技術です。
カードはコイルの電流をほんの少し変化させることで、
「200円引き落として!」
というデータをリーダーに送り返します。
そしてリーダーが処理を完了させるまで、
わずか0.1秒以内。
給電 → 起動 → 通信 → 決済
すべてが一瞬で終わっているのです。
特に日本のICカード技術(FeliCa)は、
世界でもトップクラスの速さを誇ります。
もし磁力の「糸」がなかったら?
ICカードとリーダーの間には、
目に見えない「磁力の糸」が結ばれています。
もしこの磁力がなければ――
- 改札は大渋滞
- コンビニのレジは長蛇の列
になってしまうでしょう。
私たちのスムーズな毎日は、
200年前の物理学の発見によって支えられているのです。
では、アルミホイルで包んだら?
ここで問題です。
ICカードをアルミホイルでぴったり包んでかざしたら、反応するでしょうか?
ヒントは「磁力の糸」。
アルミは金属なので、電磁波をさえぎる性質があります。
もし磁力がカードまで届かなければ、電気も生まれません。
つまり――
答えは自分で推理してみてください!
まとめ:ICカードは科学のかたまりだった
今回のポイントを整理しましょう。
- ICカードには電池が入っていない
- リーダーが磁力を出している
- 電磁誘導でカードに電気が生まれる
- NFC通信で0.1秒以内に決済が完了する
「かざすだけ」の裏側には、
物理学と最先端技術がぎゅっと詰まっているのです。
次に改札を通るときは、
見えない磁力のやり取りを想像してみてください。
日常の中には、まだまだ驚きの科学が隠れています。
次回も「探偵ロビンの日常ミステリー」で、新たなトリックを暴きましょう!
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