【探偵ロビン第57回】ICカードはなぜ「かざすだけ」で使える? 電池なしで動くヒミツを解明!

探偵ロビンの日常ミステリー

改札で「ピッ」。
コンビニで「ピッ」。

毎日当たり前のように使っているICカード。
でも、ちょっと待ってください。

あのカード――
電池、入っていませんよね?

充電もしていないのに、どうしてかざすだけで動くのでしょうか?

今回は、ICカードに隠された「電磁誘導(でんじゆうどう)」という科学のトリックを解き明かします!


ICカードは「魔法の板」ではない

スマホは充電が必要です。
でも交通系ICカードは、電池交換も充電もしたことがありません。

実はICカードは、自分で電気を持っていないのです。

では、どうやって動いているのでしょう?

答えは――

👉 改札機やレジのリーダーが発電しているから!

カードは、自分で電気を作るのではなく、
空中にあるエネルギーを受け取って動いているのです。


ヒミツ①:電磁誘導(でんじゆうどう)

この仕組みを発見したのは、19世紀の科学者マイケル・ファラデーです。

理科でこんな実験をしたことはありませんか?

  • コイルに磁石を近づける
  • すると電流が流れる

これが「電磁誘導」です。

改札機の表面からは、目に見えない磁力(磁界)が出ています。
ICカードの中には、小さなコイルが入っています。

カードをかざすと――

  • 磁力がコイルに作用する
  • 一瞬だけ電流が生まれる
  • その電気でICチップが目を覚ます

つまりカードは、
かざした瞬間にその場で電気を作っているのです。

電気を“盗んでいる”ようなものですね!


ヒミツ②:0.1秒の超高速通信

電気をもらって起動したICチップは、すぐに仕事を始めます。

ここで使われているのが、
NFC(近距離無線通信)という技術です。

カードはコイルの電流をほんの少し変化させることで、

「200円引き落として!」

というデータをリーダーに送り返します。

そしてリーダーが処理を完了させるまで、
わずか0.1秒以内

給電 → 起動 → 通信 → 決済
すべてが一瞬で終わっているのです。

特に日本のICカード技術(FeliCa)は、
世界でもトップクラスの速さを誇ります。


もし磁力の「糸」がなかったら?

ICカードとリーダーの間には、
目に見えない「磁力の糸」が結ばれています。

もしこの磁力がなければ――

  • 改札は大渋滞
  • コンビニのレジは長蛇の列

になってしまうでしょう。

私たちのスムーズな毎日は、
200年前の物理学の発見によって支えられているのです。


では、アルミホイルで包んだら?

ここで問題です。

ICカードをアルミホイルでぴったり包んでかざしたら、反応するでしょうか?

ヒントは「磁力の糸」。

アルミは金属なので、電磁波をさえぎる性質があります。
もし磁力がカードまで届かなければ、電気も生まれません。

つまり――
答えは自分で推理してみてください!


まとめ:ICカードは科学のかたまりだった

今回のポイントを整理しましょう。

  • ICカードには電池が入っていない
  • リーダーが磁力を出している
  • 電磁誘導でカードに電気が生まれる
  • NFC通信で0.1秒以内に決済が完了する

「かざすだけ」の裏側には、
物理学と最先端技術がぎゅっと詰まっているのです。


次に改札を通るときは、
見えない磁力のやり取りを想像してみてください。

日常の中には、まだまだ驚きの科学が隠れています。

次回も「探偵ロビンの日常ミステリー」で、新たなトリックを暴きましょう!

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