【探偵ロビン第58回】GPSはなぜ居場所がわかる?4基の衛星が仕掛ける「光速」のトリック

探偵ロビンの日常ミステリー

GPSはどうやって自分の居場所を知っているのか?

スマホの地図アプリを開けば、今いる場所がピタッと表示されますよね。でも、ちょっと待ってください。

GPSはあなたを「見て」いるわけではありません。
カメラで監視しているわけでもないのです。

実はそこには、光の速さを使った壮大な算数トリックが隠されていました。

さあ、捜査開始です!


GPSは「時間のズレ」を測っている

GPSの正体は、とてもシンプルです。

それは――

宇宙から届く電波の“時間のズレ”を測っている

という仕組み。

地球の上空およそ2万kmには、たくさんのGPS衛星が飛んでいます。
その衛星には、原子時計(げんしどけい)という、とんでもなく正確な時計が積まれています。

なんと、
数千万年に1秒しかズレないレベルの正確さ!

衛星はいつもこう叫んでいます。

「私は今ここにいて、今〇時〇分〇秒に信号を送ったよ!」


光の速さを定規にする

ここで重要なのが「光の速さ」。

電波は光と同じスピードで進みます。

1秒で約30万キロ!

スマホはこう考えます。

  1. 衛星が送った時刻を受け取る
  2. 今の自分の時刻と比べる
  3. どれくらい時間がかかったかを計算する

そして、

光の速さ × かかった時間 = 衛星からの距離

を求めているのです。

つまりGPSは、

「時間」から「距離」を計算しているのです。


なぜ衛星は4基も必要なの?

「距離がわかれば、場所もわかるの?」

いい質問です。

1基だけだと?

→ 衛星を中心とした「球」のどこか。

2基だと?

→ 2つの球が交わる「円」の上。

3基だと?

→ 交わる点が2つまで絞られる。

理論上は3基あれば足りそうですよね?

しかし――ここに大問題があります。


スマホの時計は完璧じゃない

GPS衛星には超高性能な原子時計があります。

でも、あなたのスマホには?

残念ながら、普通の電子時計です。

もしスマホの時計が
たった0.001秒ズレただけで…

なんと!

距離は約300キロも狂ってしまう!

0.1秒ズレたら?
→ 3万キロもズレます。

これでは宝探しどころか、大陸をまたいでしまいますね。


4基目の衛星の役割

そこで登場するのが――

4基目の衛星!

4つ目の信号を使うことで、

  • スマホの時計のズレを逆算
  • 正しい時刻を補正
  • 正確な位置を特定

ということを同時にやっています。

つまりGPSは、

場所を探すと同時に、時間の誤差も修正している

超頭脳派システムなのです。


実はアインシュタインも関係している!?

ここでさらに驚きの事実。

宇宙を回る衛星の時計は、
地上の時計よりも

毎日ほんのわずかに速く進みます。

これは、アインシュタインの
相対性理論(そうたいせいりろん)によるもの。

このズレを補正しないと、GPSは毎日どんどん誤差が大きくなってしまいます。

つまり――

あなたがコンビニを探している裏で、

  • 原子時計
  • 光の速さ
  • 三角測量
  • 相対性理論

がフル稼働しているのです。

宇宙規模のチームワークですね!


もしGPSが1日だけ消えたら?

ここであなたに質問です。

もしGPSがこの世から1日だけ消えたら、
一番困ることは何ですか?

  • 地図アプリ?
  • ゲーム?
  • 配達サービス?
  • SNSの位置情報?

今やGPSは、地図だけでなく、

  • 飛行機や船の航行
  • 災害対策
  • 金融システムの時刻合わせ

など、社会のあらゆる場面で使われています。

私たちは、知らないうちに
宇宙からの時間の信号に支えられているのです。


まとめ

GPSの正体は――

  • 衛星の原子時計
  • 光の速さを使った距離計算
  • 4基による誤差補正
  • 相対性理論による時間調整

が組み合わさった、究極の時間ミステリー。

「見られている」のではなく、
計算されているのです。

次に地図アプリを開いたときは、
宇宙から届く電波の“時間のささやき”を思い出してみてください。

それではまた次回の
探偵ロビンの日常ミステリーでお会いしましょう!

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